海外市場調査の“意外なポイント”―その4

海外の企業サイトなどにアクセスして、「English」をクリックすれば、それでサイトからの情報収集は「OK」だとすることは危険です。海外の企業や公共関連のサイトなども、オリジナルなサイトがそのまま英語に翻訳されているわけではないからです。残念なことに、英語ページは本来のページの一部分しか掲載(翻訳)されていないことが多く、また掲載情報が更新されていない場合も少なくありません。価値ある情報や詳細な情報を得るには、どうしても母国語版のサイトを細かくチェックする必要があるのです。

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海外市場調査の“意外なポイント”―その3

母国語のホームページ以外にチェックを必要とするのが、その国の検索エンジン(ローカル・サーチエンジン)です。海外の地域情報収集では、グーグルなどの国際的な大手検索エンジンではカバーできない検索項目が出てきます。そのようなときに役に立つのが現地の検索エンジンです。現地の検索エンジンを使えば、言葉の意味を明らかにすることはもちろん、国際的なサイトではヒットしない関連サイトにアクセスする可能性も大きく、情報源を広げることができます。

海外市場調査の“意外なポイント”―その2

その理由は、英語版と母国語版をチェックすることにより、見逃せない「キーワード」の発見につながることがあるからです。つまり、英語版は必ずしも母国語版の忠実な翻訳ではないことが多いのです。英語とは微妙にニュアンスの異なる言葉もあるでしょうし、英語にするのは難しい言葉もあるのです。そうしたキーワードを見つけたら、母国語の意味を正確に把握し、改めてページを翻訳し直すことも場合によっては必要となります。もちろんこれは、競合調査のみならず、海外市場調査全般に言えることかもしれません。

海外市場調査の“意外なポイント”―その1

海外の市場調査を行うには、その国や地域の言葉に注意を払うことも必要です。たとえば、競合調査の場合、競合企業などのホームページをチェックする必要があります。いまでは、母国語以外に英語で書かれたページを作っている海外企業も少なくありません。そんなときは、まず英語版を細かくチェックします。普通はこれで終了してしまう場合が多いのですが、実は重要なのは母国語版のチェックも同じように行うことなのです。

マーケットリサーチについて考えてみよう!--その10

コカ・コーラの場合は、「ブランド・リサーチ」にも共通する問題を抱えていたのです。スープのブランドとして知られるキャンベルが、同社のスープが好きな消費者のみを対象にした調査では、塩分控え目の新製品には消極的な結果が出ました。しかし、市場の拡大につながる、一般の消費者を対象にした調査では、塩分控え目のスープに注目が集まったのです。このように、ブランドにこだわる消費者と、それ以外の消費者では調査結果に大きな違いが出ることも頭に入れておく必要があるのです。マーケットリサーチは、単にその方法だけではなく、結果の分析方法にも注意を払う必要があるのです。

マーケットリサーチについて考えてみよう!--その9

ニュー・コークの発売は、「消費者はもっと甘い製品を求めている」というリサーチ結果に基づくものでした。しかし、コカ・コーラ社はあまりにも消費者テストの結果にこだわりすぎ、昔からのコークのファンの存在を忘れていたのです。コークのファンは、コークの味が変わることに非常に抵抗感を抱いたのです。彼らは、昔からのコークの味が好きなのです。結果から見れば、テイスト調査自体がなじまなかったと考えられます。別の角度から、プロダクト・リサーチを行う必要があったのです。

マーケットリサーチについて考えてみよう!--その8

次は「プロダクト・リサーチ」です。これはスーパーマーケットなどで行われる試食品調査から、特定のユーザーを対象にしたハイテク製品調査まで多岐にわたっています。リサーチ自体が非常にシンプルなものもあります。たとえば、既存製品の味を変えるべきかどうか、というテーマの場合は、味を変えたものを試供品として消費者の反応を見ればいいわけです。しかし、リサーチがすべて正しい答えを引き出すとは限りません。その典型的な例がコカ・コーラの「ニュー・コーク」でした。